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酒場店主のブログ

昭和 映画

『壁あつき部屋』

先日、読み終えた『スガモプリズン』より。第二
次世界大戦中、無実のBC級戦犯がこの場所に収
容された。塀の向こうに置き去りにされた戦争責
任の矛盾を問い正すべく、作家・安部公房は自ら
進んで脚本を執筆、名匠・小林正樹の手によって
映像化されたのが本作『壁あつき部屋』です。と
言いながらも作品の存在は知りませんでした。本
を読み終えた後、この目でその映像作品を検証し
てみたくなりました。無実でありながらBC級戦
犯として投獄された戦争犠牲者の実際の手記を下
地に、戦争犯罪の【実行者】が罪を背負い【命じ
た者】は無実のまま街を闊歩するという不条理に
メスを入れた社会派問題作です。作品は完成する
もその内容が反米的であるとの理由で、劇場公開
(1956)は3年ちかく見送られてのことでし
た。またひとつ、不都合な事実を知ることとなる。