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映画
『名もなき者』

劇場では観れなかった『名もなき者』をみる。物
語は1961年、フォークギターを手にした青年
が、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに降
り立ったところからはじまる。このシーンがたま
らなく良い。青年の名はボブ・ディラン。彼の音
楽的才能は激動の時代に呼応する。次第に「フォ
ーク界のプリンス」「若者の代弁者」と祭り上げ
られるも、本人は違和感を感じる。1965年の
『ニューポ-ト・フォーク・フェスティバル』で
アコースティクからエレクトリックへと演奏形態
を変えた歴史的瞬間までが描かれてます。20代
の頃よりこの時代のアメリカを描いた映像作品が
好きだ。ソフトの特典にある【メイキング・オブ
・デザイン】がこれまた良い。1961年のヴィ
レッジの世界観が作り込まれゆく(再現セット)
過程が収められ、当時の街並み、路面のショーウ
インドウ、通りを行き交う人と車、道路に散らか
されたゴミ、どれもがええ味を出してます。価値
あるボーナス映像です、ええもん手に入れました。