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酒場店主のブログ

『汽水域』

『汽水域』とは、淡水と海水が入り混じる塩分濃
度が海水よりも低い水域のことを指す。本書では
人は誰もが善にも悪にも成り得るという危うさを
『汽水域』に例えている。「死刑になりたい」と
いう男が起こした通り魔事件。その背景を追うフ
リーの記者が辿り着いた犯人の真の「動機」とは。
ジャーナリズムの使命を問う、ワシ好みの社会派
サスペンス。ですが、酒場店主のチョイスではあ
りません。先日、奥さんが読み終えた一冊を譲り
受けました。題材のおもしろさから、あっという
間に読み終える。著者は岩井圭也、覚えておこう。