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映画
『ミュンヘン』

先週、映画館で観た『セプテンバー5』は、19
72年、ミュンヘンオリンピックの選手村で起き
たパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の
人質テロ事件の顛末を発生から終結までテレビを
通じてリアルタイムで中継した内容でした。その
事件よりイスラエル諜報特務庁(モサド)による
報復(暗殺)作戦を映像化したスティーブン・ス
ピルバーグ監督『ミュンヘン(2006)』の映
像ソフトを棚の奥から引っ張り出して見る。イス
ラエルの視点で描かれた作品ですが必ずしもイス
ラエル寄りの目線ではありません。「自分たちは
正しいのか? 果たしてこの復讐には意味がある
のか?」。暗殺者たちは見えない恐怖のなかで苦
悩する。劇中、イスラエル人とパレスチナ人との
対話のシーンがあります。以前は、日本人である
ワシは知識ないが故に「遠い」世界に思えました。
現在、手にする書籍『パレスチナの物語 アーベ
ド・サラーマの人生のある1日』から、そこでは
何が起きていたのか、その歴史を含め「遠い」と
思った両国を少しでも深く知りたいと思うのです。