Blog
酒場店主のブログ

『必読の書』 

この8月、長崎の【平和祈念式典】にてイスラエ
ル大使がなぜ招待されなかったのか? 本書を読
めば分かります。本書は、パレスチナ問題をひも
といた上で、ワシらが今まで正しいと信じてた歴
史観そのものを問う一冊です。2023年10月
7日のハマスによる越境攻撃を起点としてこの戦
争を考えてしまうと、間違った認識を生み出しか
ねません。もっと大きな【時間】の幅で、イスラ
エルの建国、あるいは建国に至るまでの歴史的経
緯もあわせて考えないと、何故この地域で戦争が
起こっているのかを理解するのは難しい。第二次
世界大戦後、ナチス・ドイツのジェノサイドで生
き延びたユダヤ人25万人が行く当てなく難民と
なりました。この難民問題の解決のため、国連総
会は1947年11月にパレスチナを分断し、そ
こに「ユダヤ人国家」をつくることを決議します。
パレスチナ人住民の大多数の意思を無視した、違
法で、政治的に不正な、実現不可能なその案が総
会に掛けられ、賛成多数で可決されてしまったの
です。分割決議の直後から「ユダヤ人国家」建設
を企図するシオニスト(ユダヤ民族主義者)によ
りパレスチナの民族浄化がはじまります。その結
果、パレスチナ人75万人が故郷を追われる難民
となりました。国連は25万人のユダヤ人難民問
題を解決しようとして、75万人のパレスチナ人
を難民にしてしまったのです。国連はそれ以降7
7年経っても解決しない紛争の種を自ら蒔き、そ
の不正は今やガザにおけるジェノサイドという事
態に至ってます。その【真相】が知りたくて本書
を手にしました。一読の価値あり、必読の書です。