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『街から書店が消える日』

生まれ故郷の広島市帰省の際、実家より歩いて5
分の商店街『本通り』へ当たり前のように向かう。
商店街にある何軒かの本屋を覗くのが楽しみのひ
とつでした。あれは何年前やろ、商店街からすべ
ての「本屋」が無くなってましたわ。老舗の古本
屋以外、すべてだ。ええっ、ウソやろ。この事実
に少なからずショックを受ける。そういう経験か
ら本書を読んでみようと手にした次第です。なぜ
今、街から書店が消えていっているのか。書店が
現状のままで出版界も変わらなければ2028年
には大半の本屋は日本から消えて無くなるそうな。
そこから本書は始まります。書店を酒場に置き換
え頁を捲ってゆくとワシら【個人商店】と重なり、
なるほどと思うところ多々。直木賞作家で書店も
経営する今村翔吾さんが指摘する問題定義と見据
える先に説得力あり。待ったなしの【街の文化】
を残したい思う方に読んでいただきたい一冊です。