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『アトムの心臓』

本書は「三尖弁閉鎖症」という、先天的な心臓の
難病を抱えた娘とその家族の23年間の記録です。
【あとがき】より 子供が大きな障害や病気を持
って生まれたとき、親や家族の前には二種類の選
択がある。人は皆いずれ等しく死に行くのだから、
その障害も仕方のない運命だと受け入れるか、あ
るいは運命に逆らい、必要であれば神の領域にも
踏み込んで闘うか。ごく稀にだが、運命に抗った
親たちが驚くほどの高みへと上がっていくことが
ある。たぶん、不運だと言われていた子が、彼ら
を遥かなところへ導いて行ったのだろう。それは
奇跡ではなく、愛したことへの報酬だ、と私は思
う。 手に取り1日で読み終えた、お薦めの一冊。