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酒場の掟
『イラっと、ね』

長らくの間、穏やかに過ごしてきた酒場店主です
が今週、久しぶりに「イラっ」とくることが。し
かも2日連続ですぞ。まず初日ね、午後11時過
ぎ、男女が会話しながら階段を降りてくる気配が。
そのまま酒場に足を踏み入れ、そこで会話は止ま
り、無言で回れ右。トシは男女ともに40前後で
しょうか、女性が目でサインを送り、男性はそれ
に従った感じやね。つまんねえ奴。女性の顔にワ
タシたち、カウンターに座っても何を注文して良
いのか分からない人種です。そう書いてましたわ。
ったく、入って来んなよな。2日目はね、深夜1
時過ぎ。30過ぎと思われる男性がカウンターの
前まで来て、ひと言「ああ、大人なバーなんです
ね」。前日の男女よりはマシです、店主に一礼し
た後、立ち去りました。ここはね、大人が酒を嗜
む処ですぜ、兄さん。普段はストレスを溜めぬ店
主ですがこの2日間はしんどかったね。以前ほど
ではないけど久しぶりに「イラっ」ときましたよ。