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『失敗の本質』

以前より、1度は読んでみたいと思ってた【失敗
の本質】を読む。本書は、先の戦争でノモンハン
から沖縄までの日本軍の戦いを検証し、大敗を喫
した『失敗の本質』を分析した一冊です。なぜ日
本人は空気に左右されるのか・・トップからの支
持があいまい、データ解析が恐ろしくご都合主義、
「新しいか」よりも「前例があるか」が重要など
日本軍の組織論的研究の書です。刊行されたのは
1984年、35年が経った今、国や自治体にお
いて『失敗の本質』の研究は果たして活かさてき
たのだろうか・・先日の台風19号の猛威による
河川の氾濫や、福島第一原発での事故は【人災】
ではないのか・・想定外という言葉を理由に【最
悪事態】のシミュレーションが出来てない。先の
戦争での【失敗】と変わらないし、何を学習して
るのかと思う。【最悪】を考えてたヒト、居ない
んじゃないかな。本書を「座右の書」なんて言う
てた小池百合子・東京都知事も学習しなかったね。
【最悪】という事態を学ぼうとしないから同じ過
ちを何度も繰り返すのだ。実は本書にもこれは書
いてなかった。【最悪】を知れば回避できるのに。