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『北朝鮮外交秘録』

金日成に憧れ、金正日に信頼され、金正恩を
捨てた『元駐英北朝鮮大使館公使』が金一族
の世襲統治の真実を明かした手記です。なん
で酒場の店主が亡命外交官の本を・・とお思
いでしょうが、知らないもの(こと)を知り
たい好奇心旺盛なオヤジとしては自然と手が
伸びた一冊なのです。知らなかったと言えば、
恥ずかしながら本書を読むまで、北朝鮮と英
国との間に国交があることは知りませんでし
たわ。なるほど、なのでエリック・クラプト
ンを招聘しようと著者『元駐英・外交官』は
動いたんやね。500頁の大作ですが面白い
書物とは言い難く、しかしながら読み応えは
あり。最終章にある、北朝鮮の国民は中国製
のメディア・プレーヤーや携帯電話の普及な
どの隣国から入ってくる【ソフトパワー】に
取り込まれつつある。との件は実に興味深い。