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『世界を売った男』

昨年末の衝撃でした。群を抜く圧倒的な面白さのミステリ大作【１３・６７】。あれから１年。香港の鬼才・陳浩基のデビュー作となる本書。書店で見つけるなり、そのまま購入。昨日は２００３年だったのに、今日は２００９年！　小説の舞台は２００３年から２００９年の香港。【１３・６７】同様、西暦表記が大きな意味を持ち、ストーリーに妙味を含む。またもや著者の手のひらの上で転がされ、今回も紙上にて高濃度のカオス体験を味わう。

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