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酒場
『酒場夜話』
昨晩、数年ぶりのご来店の男性客。開口一番
「僕のこと、憶えてます?」に、店主「いや、
憶えてるけど憶えてないかも・・」。ええ加
減な返事をするも、直ぐに思い出した。大手
建設会社に勤める彼だ。話題は、最初に酒場
に足を踏み入れた時の店主のひと言に。その
言葉が今も残ってるみたい。ワシ自身は忘れ
てた言葉ですが、こう言うたらしい。「酒場
はみんなのものです」と。おおっ、ええこと
言うてるやん。いえ、その通りですわ。この
スタンスは変わりません。行儀の悪い客、人
に迷惑をかける客を外に出すのはそう言うこ
と。酒場には【場】のルールと言うものがあ
り、そこから外れるとね。ワシ自身、改めて
身を引き締めるひと言でした。初対面の彼に
その日、読み終えたばかりの・・夜の昭和史、
ニューラテンクォーター・ストーリー【東京
アンダーナイト】を薦め、手渡したそうです。 











