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『再読・罪の声』
1昨年前に読んだ【罪の声】を再び。その年
に読んだ本の中で断トツの面白さでした。多
くの謎を残したまま未解決となった【グリコ
・森永事件】、本書はこの事件をモデルとし
たフィクションです。この事件に関して人並
み以上?の関心を持つワタシです。今までに
何冊もの関連書籍を読みました。その中でも
本書はフィクションでありながら、著者・塩
田武士、実は真相を知ってるのではないかと
思わせるほどの【観察眼】と【力量】がある。
フィクション小説でありながら【グリコ・森
永事件】の発生日時、場所、犯人グループの
脅迫・挑戦の内容、その後の事件報道につい
て史実通りに再現されている。我々が知り得
なかった事件の4か月前、オランダで世界有
数のビール会社【ハイネケン社長誘拐事件】
の取引過程が【怪人21面相】の実行プラン
の下敷きとなってたことも。よくぞ、ここま
で。ラストは如何にもフィクションらしい終
わり方ですが・・実は別のエンディングも用
意されてたのではないか、と穿った見方もし
たくなる怒涛の400頁。一気の再読でした。 











