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酒場店主のブログ

イヌ

『ごめんね、ポンちゃん』

ごめんね、ポンちゃん。心からその言葉 が出た。昨日、いつものように愛犬を連 れ海岸の公園まで散歩。広い芝生に人が 居ないことを確認した上でテニスボール を放り投げ、全力で駆けそれを銜えて戻 ってくる。ワシらはこれを【勝手にドッ グラン】と呼び、これを何度も繰り返す。 何よりもポンはこの遊びが大好きなのだ。 何度目かのボール投げで、遠くに投げた つもりのボールは、高く上がった内野フ ライが守備の下手な1塁手のアタマの上 に落ちた感じで、キレイにポンのアタマ の上に。ポーンとアタマの上でマンガの ように跳ねたあと『くう~~ん』となん とも言えぬ哀しい声を出し、ぽてっと倒 れた。えええっ、ポン、大丈夫か。駆け 寄って、ぎゅっと抱きしめる。軽い脳震 盪を起こしたみたいで、ふらふらしてま す。平衡感覚を失ったのか、真っ直ぐに 歩けないのだ。えらいことをしてもうた。 ワシはもう半泣きです。ごめんな、ポン。 急いで自宅に帰り、ネットで垂水区の救 急病院を探す。最初に出てきた動物病院 はいつも行ってるところ。そうか、土曜 日は開いてるのだ。良かったあ、診察時 間を調べ、病院まで駆けつける。院長先 生の顔に、また、このおじさんか。大袈 裟やなと書いてあるような気がする。い やいや、ワシにとっては一大事なのです ぞ。診察していただき、事なきを得てほ っとする。ごめんね、ポンちゃん。普段 はちゃん。なんて付けないのですがこれ は全てワシの責任。以後、気を付けます。 ポンといつまでも。心に誓うワシでした。