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2017.02.06
本
1412
『いつかの夏』
2007年夏、インターネット上で見知 らぬ男3人が知り合い、31歳の女性を 無計画に拉致し、命を奪った「名古屋闇 サイト殺人事件」。この事件の犯人たち は、犯罪を行う仲間を募集する「闇の職 業安定所」という掲示板を通じて知り合 い犯行に及んだ。事件があまりにも残虐 で無計画なものであったことはよく覚え てます。事件が【いつかの夏】と言うタ イトルで刊行されてると知り、購入する。 購入後、一気に読み切る。読みはじめは 被害者の生い立ちに、多くの頁が割かれ 自分の思ってた内容からは離れてる気が しましたが・・被害者の半生、生い立ち こそが本書の【要】であることに気づか される。加害者の生い立ちや環境を中心 に展開しているノンフィクションが多い なか、それとは正反対に被害者の半生を 丁寧に追った作品です。被害者は自らの 命に代えても守りたいものがありました。 昭和の時代ではあり得なかった『闇サイ ト殺人事件』。インターネット・・確か に便利なツールではありますが、ワタシ 等の世代から言えば扱いにくいツールで もある。時代と上手く付き合えるやろか。
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