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酒場
『サシ呑ミ』
午前２時、あの男がやってきた。難儀な
酒場店主を相手に難儀な論客。彼が初め
て酒場に足を踏み入れたのは開業から１
年後。彼自身、デザイナーとして独立し
たての頃やったように思う。デザインや
仕事に対する妥協しない姿勢に共感する。
しかし、その熱さ故に、衝突することも
多々。あるコトがきっかけで暫らくの間、
酒場から遠ざかってた時期も。お互いに
直球ですから。酒癖はお世辞にも良いと
は言えないけど、荒れた翌日は必ず詫び
のメールが入る。胡麻化すのを嫌い、裏
表のないところがステキだ。昨晩は久し
ぶりの【サシ呑ミ】。ワタシ等のなかで
の１０数年と言う時間を振り返ってみた。
彼が第一線のデザイナーとして華々しく
活躍する今日、毎年のように【東京】か
らお声が掛かるのを「オレはエニっ子だ
から東京には行かねえよ」と泣かす台詞
を言ってくれる。いいねえ、あべしんご。
琥珀色の酒が美味い、神無月の夜に乾杯。 
