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酒場店主のブログ

テレビ番組

『ふたりの贖罪』

贖罪 71回目の終戦の日、N H K スペシャル で放映された【ふたりの贖罪】。数年前、 そのひとり・・淵田美津雄の自叙伝を読 んだとき、この人の回想録を番組で取り 上げて欲しいと思ってました。首を長く して待ったこの日。「無知は無理解を生 み、無理解は憎悪を生む、憎悪は戦争を 生む」。互いの国に対し憎悪をむき出し にしたふたり。その憎しみを越え、連鎖 を断ち切る手掛かりを与えたものは何か。 日米開戦に於いて「トラ・トラ・トラ」 を打電した真珠湾攻撃隊の総指揮官、淵 田美津雄。米国人を殺して、殺して、皆 殺しにして米国を苦しめることしか考え なかった淵田だが、終戦後の1951年、 キリスト教の洗礼を受け、アメリカに渡 り【伝道者】となった。彼が改心したの はある人物との出会いがきっかけでした。 元米陸軍の爆撃手、ジェイコブ・ディシ ェイザー。真珠湾への復讐心に燃え、日 本本土への初空襲を志願。名古屋に大量 焼夷弾を投下。そのディシェイザーもま た戦後キリスト教の宣教師となり、日本 に戻り、自分が爆撃した名古屋を拠点に 全国で伝道活動を行った。戦争から4年 後、ふたりは運命の出会いを果たす。デ ィシェイザーの書いた布教活動の小冊子 「私は日本の捕虜だった」を淵田が偶然 受け取る。以来、ふたりは生涯を掛けて かつての敵国で贖罪と自省の旅を続ける。 淵田は米国で、ディシェイザーは日本で 憎まれるとわかっていながら、聴衆の前 に立つふたり。「憎しみと報復の連鎖」 を断ち切る。を、終戦のこの日に考える。