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ひろしま
『黒い雨』
先月末、新聞上にて【原爆が奪った一家
の笑顔】の記事に目が留まり・・その思
いをブログに記す。直後、未読の【黒い
雨】を手に取る。罪なき市民が負わねば
ならなかった原爆。【黒い雨】にうたれ
ただけで、原爆病に蝕まれてゆく姪との
不安の日常を描いた、記念碑的名作です。
もちろん、被爆二世のワタシは未だ生ま
れてませんが、話を追う途中に出てくる
地名でその惨事の状況が目に浮かびます。
先月、亡くなった伯母の話や遠いむかし、
断片的に聞いた祖母の話が・・パズルの
ピースを埋めるように繋がってきました。
それ等を埋め合わせてゆくと・・アタマ
のなかで、原爆投下の目標点とされた相
生橋を中心に、見ることのできなかった
広島の町が一枚の地図として浮かびあが
ってきた。【幸せな時】を奪った・・あ
の日まで、確かにあった広島のまち並み。












