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酒場店主のブログ

日記

『用心棒』

『映画の秋』である。 この季節(11月初旬) になると、毎年のように見たくなる映画がある。 それが、この『用心棒』。 1961年に公開 された黒澤明監督の『超弩級・痛快時代劇』だ。 何もかもが・・見る者の度胆を抜き、『時代劇』 の常識を覆し歴史を変えた『時代劇』なのです。 『映像』と『音』、その総べてが斬新でユニー クなのだ。リアルな殺陣の表現は『用心棒』で ひとつの完成形をみせ、当時の人々を驚かせた。 その殺陣の特徴は、主役の三船敏朗が相手を斬 る際、必ず1人につき2度!斬っているコトで ある。10人斬るのに10秒、息を止めて一気 に叩き斬る、凄まじいスピード感は迫力満点だ。 今でこそ当たり前になってますが、効果音とし て刀の『斬殺音』を使用したのも、この『用心 棒』が最初です。 大掛かりなセットの作り込 みや、豪華なキャスト、アイディア溢れる映像 魔術・・何度見ても飽きない娯楽映画の傑作だ。 続編『椿三十郎』と2本合わせて見ると、より 面白い。 11月は『黒澤映画』を堪能します。