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『地貌季語』
昨日、読み終えた柳田邦夫の『壊れる日
本人』のなかに出てきた言葉。 今日は、
そのなかの言葉・・ワタシ自身も共感す
る著者の言葉を引用させていただきます。
それは『ちぼうきご』と、読むそうです。
人に容貌があるように・・地域にも土地
ならではの風土、季節変化の特質、暮ら
し、気風など地貌がある。とのコトです。
著者曰く・・日本も公用語として英語を
使うべきだという人もいるのですが、そ
れは違うと思います。 文化とか人間の
生き方とは、個別性こそが大事なもので、
その国その土地に生まれ育ち、その風土
の中で培われた心や価値観を大事にする
ことが、とても重要なのです。そうです。
本書は・・ネット社会の進化のなかで豊
かな感情表現を持つ日本語に恵まれたハ
ズの私たちの感覚は麻痺し、言語表現力
が劣化している。 この国をどう持ち応
えさせるか・・少し不便でも、本当に大
事なものを手放さない賢い選択をしよう。
『壊れる日本語』へ、警世の書でもある。
若い世代の方が読めば『古くさぁ!』と
感じるやろね。アナログ世代のワタシは
『そやな、その通り』と感じるのでした。