Blog
酒場店主のブログ

日記

『零式戦闘機』 

先日、読んだ吉村昭の『戦艦武蔵』、他も 読んでみたくなり、今回は『零式戦闘機』。  言うておきますが・・ソチラ側思想に傾い てるワケやないよ。当時、世界のトップレ ベル、我が国が誇る最精鋭技術、その秘密 裏の誕生と敗亡悲運を知りたかったのです。 冒頭、最新鋭の戦闘機を工場から飛行場ま で『牛車(後に馬も併用)』に乗せ、長時 間かけて運ぶ滑稽なシーンから、この物語 に興味を抱き・・深く深く入って行きます。 戦時下・・知ってそうで、知らなかった話 が沢山あります。戦闘機って『軍』が『民 間企業』に発注してたの、知ってました?  『民間企業』の設計者、技術者が『クライ アント(軍)』の無謀とも取れる要求に何 度も試行錯誤を重ね、空の作戦に革命をも たらした『ゼロ戦』を完成させたのでした。 その過程は、小説『戦艦武蔵』同様、間違 った表現かもしれないけど・・実に面白い。 ラストシーン・・終戦を迎え、御役目御免 となった戦闘機運搬用の『馬車』が、残暑 過ぎ、乾いた土道を大儀そうに去り行く様 に、その姿を想像させ、泣けてくるのです。