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酒場店主のブログ

日記

『坂の上の雲』

約二ヶ月を掛けて・・全8巻を讀み終えた。 讀み終えた感想は、実は微妙である。当初、 ワタシが予想し・・讀みはじめたものとは 違った終わり方で、また『秋山好古』『秋 山真之』兄弟について、もう少し掘り下げ た人物像表現を期待してたのですが・・知 りたかった部分以外の事柄の方が多く感じ、 ワタシのなかで『讀み応えあり』との感覚 が残らなかったのです。 おかしいやろか? しかしながら・・この長篇小説『坂の上の 雲』テーマについては、著者・司馬遼太郎 の壮大な思いを感じ取るコトは出来ました。 『坂の上の雲』とは・・封建の世から目覚 めたばかりの【日本】が、そこを登り詰め てさえ行けば、やがては手が届くと思い焦 がれた【欧米的・近代国家】というものを 『坂の上にたなびく一筋の雲』に例えた切 なさと憧憬をこめた題名である。そうです。