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酒場の掟
『深夜の異邦人』
酒場は一見の外国人のお客さんがふらり
と立ち寄るコトも珍しくは無い。昨晩は
濃い顔のアジアのお兄さん。わりと流暢
な日本語で大阪の【なぜ・なに】質問攻
め。応えられるものと、そうでないもの
がある。この酒場の家賃は幾らか。なん
て質問されても、な。そんな質問に答え
られるか。ビール１杯と角の水割り１杯
を飲み、千円を置いて出て行こうとする。
『ちょっと、ちょっと、カネが足りまへ
んで』に対し『これだけしかない』とな。
ホンマかい、食えん野郎だねえ。しかし、
このど厚かましさ、笑えるわ。『次回は
ノーやで。ルールは守れよ』釘を刺して
おきました。甘やかすのは今回だけやで。
