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酒場店主のブログ

プロレス・格闘技

『1964年のジャイアント馬場』

先週購入した【1964年のジャイアン ト馬場】を読み終える。堂々600頁弱 の大作でした。しかし、同著者・柳澤健 の【1974年のアントニオ猪木】と比 べると、残念ながらタイトルに偽りあり。 と言わざるを得ない。今から50年前の 1964年、ジャイアント馬場はアメリ カを舞台に各地でビッグマッチのメイン を飾り、日本人のメジャーリーガーが存 在しなかった時代、たったひとりの「世 界標準の男」でした。その時代を物語る 400頁までは実におもしろかった。が 帰国後、団体旗揚げから亡くなるまでの 200頁は本題から大きくハズれ、馬場 の伝記になってしまっている。猪木の其 れとは残念ながら内容の密度で劣ります。 著者・柳澤健なら書き表わせるひとりの 男がいる。男の名は前田日明。格闘技の ようなプロレス・UWFからガチンコへ の転換か、そのまま格闘技のようなプロ レスを演じるのか、その葛藤の年である 1991年。ワタシとしては【1991 年の前田日明】を読んでみたいものです。