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酒場店主のブログ

昭和 映画

『東京オリンピック』

オリンピックは人類の持っている夢のあ らわれである。から始まる映画【東京オ リンピック】を40数年ぶりに見る。小 学生のとき、全校生徒を講堂に集め無理 やり見せられ退屈な思いをしたとき以来 です。総監督の市川崑は単なる競技記録 の域に留めることなく、勝者のみならず 敗者をも、そしてプレイする選手の汗や 鼓動こそを重視し続け【人間】を描いた。 オリンピックの競技映像だけでなく、そ の一大イベントを迎え入れ、選手ととも に時間を共有した東京都民や国民の顔に、 一丸となり成功させようする力強いエネ ルギーが画面より溢れ出る。また、今で は見ることのない50年前の【古きよき 日本】の姿も微笑ましい。映し出される 映像に国の原点があり、国民の夢がある。 なによりも印象的だったのは、あの【開 会式】の入場行進よりも【閉会式】の映 像です。今まで全く知らなかった閉会式。 圧巻と言えるその光景に、今どきの作ら れた演出はなく、閉会式に臨場する出場 選手や観客席の顔と顔、その様は美しい。 オリンピックは人類の持っている夢のあ らわれである・・5年後もそう願いたい。